イベントの詳細

2013/11/02〜2013/11/02 【後期集中講義】「危機管理と復興」第2回開講!!事務局

 いわて高等教育コンソーシアム後期集中講義「危機管理と復興」の第2回目は、関西大学 城下先生による「防災教育―防災教育から防災共育へ―」。岩手大学、岩手県立大学、盛岡大学、一関工業高等専門学校から28名の学生が受講しました。
 前半の講義では、防災対策の知識があり、かつその必要性も理解しているものの、実践できていない私たちへ、現在の防災教育の問題点を提示していただきました。
 まずは防災対策における3つの時代の説明と、その時代の変遷に伴って自然災害による被害者数も激減していることが示されました。しかし、防災対策が社会に有効に機能していくにつれて、「防災は専門家が担うもの」と考える依存体質に陥っています。
 依存体質から抜け出すには、専門家からの一方向知識伝達を「防災教育」として捉えるのではなく、本物の防災実践に参加する「参加型防災教育」によって協働実践を行うことが重要であると述べ、目指すべき防災教育の在り方を示す講義となりました。
 後半は、阪神淡路大震災で実際に起こったジレンマを素材にした「クロスロード」というカードゲームを行いました。設問は全て正解のない問題であり、参加した学生からは様々な意見が出され、立場や状況によって異なる考え方にたくさん触れる機会となりました。
 城下先生は、答えが出ない問題だからといって考えることをやめてはいけない、時代や地域、立場に応じた考えを知り、成解(=社会的成立解)を考え続けることが大切だと話し、第2回の講義を締めくくりました。





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