第1回の前半は「オリエンテーション」として、岩手大学教育推進機構の江本理恵准教授によって行われました。 自己紹介ではなく、ペアを組んだ相手を班員に紹介する「他己紹介」を皮切りに和やかな雰囲気をつくり、その後「あなたにとっての危機管理とは?」というテーマでワークに取り組みました。 災害などの非常時を想定した危機管理(備蓄品や情報の備えなど)だけでなく、「雨が降りそうだから傘を持ってでかける」などの行動も危機管理の一つと捉え、身近な危機管理を考えるといったもので、新たな気づきのあった班も多くありました。
後半は「危機管理」として、名古屋大学大学院環境学研究科の村田静昭教授によって講義が行われました。 身近な事例を交えながら、危機(=非日常、非定常的に起こる「不都合な出来事」)を回避するために、どのように危機管理(=危機によって被るダメージを最小限にする)をすべきかということや、被害・危険・範囲想定と対策コストの間で折り合いをつけることの重要性が述べられました。 また、実際の航空機分野での事故を例に、直接原因に対して誘因や背景がどのように結びついているのかを検証。危機管理は人・情報・物(機械)が互いに補助し合うことが基本設計となっており、人間と機械が互いに短所をカバーしあうことがバランスのよい管理につながると述べられました。
次回2回目のテーマは、 「東日本大震災と岩手県での対応」と「災害カウンセリング」、 11月1日(土)の開催予定です。 |
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