イベントの詳細

2015/03/15〜2015/03/15 H26年度第2回被災地の高校生とコンソーシアム連携校の学生がともに学ぶワークショップ開催事務局

 本年度2回目の開催となる被災地の高校生とコンソーシアム連携校の学生がともに学ぶワークショップが、3月15日(日)に久慈市文化会館アンバーホールで開催されました。

「強く光り輝くふるさと創り〜人が減っても幸せに暮らせる街〜」をテーマに、宮古高校(9名)、久慈東高校(13名)、久慈高校(16名)の総勢38名の高校生の皆さんが、コンソーシアム連携校の学生11名(岩手大学10名、盛岡大学1名)とともに活動しました。
 参加者は、岩手県復興局復興推進課の菊池学推進協働担当課長による岩手県における復興の取組と現状に関する説明を踏まえた上で、人口減少の加速が懸念される被災地において、幸せに暮らせる街を創造し実現するための具体的な方策について、グループ毎に各々の視点から活発な意見を交わしました。
 8班に分かれてのグループワークでは、地域の「いいところ」と「厄介もの」が共通していたり、表裏一体となっていることを発見し、住民がマイナスの意識を抱いている事柄も地域の魅力として発信できる可能性があるという視点を得、それぞれが描く未来のふるさと像を明確にしました。そのような地域のシーズを、理想のふるさと実現に活用するための具体的方策について、沿岸の自然や産業(=いいところ)を利用した沿岸ツアーの企画や、大雪(=厄介もの)を利用し”かまくら”をつくり、その中で三陸の海鮮鍋を食べてもらう、といった多様なアイディアをグループ毎にまとめ、発表しました。また、久慈地方ならではの”あまちゃんからの脱却”という大人からは切り出しにくいシンボルにも切り込んでいました。
 講評では菊池課長より「異なる視点から興味深い意見が出ていたので、それらを県に報告したい。今日出てきたアイディアは地域の資源を活かすものであり、それが復興や地域創生につながる。アイディアを共に出し合い考え、どう実践するかを考えるというプロセスを参加者全員が共有できた事が大事」とのお話を頂きました。また、WSの様子を視察していた久慈市役所の重課長から「地元のことを本気で考えている姿を見て、私たち大人が改めて頑張っていかなければならないと思った。本日のテーマのように、久慈市も人口が減っていくかもしれないが、20年、30年経ってもまた戻ってきたい街だと思ってもらえるように頑張りたい」、木地谷総括主査からは「”あまちゃんからの脱却”との意見だが、久慈市はあまちゃん頼みなので反省している。市役所の人間として、今日参加した皆さんには久慈市または宮古市にとどまってもらいたいが、各々やりたいことや夢があると思う。その中で何年経ってもまた久慈に戻ってきたいと思ってもらえるように頑張りたい」との講評を頂きました。最後は、進行役である岩手大学教育推進機構の脇野博教授からの「WSに参加する前と後では自分の考えが変わったのではないか。今日は50名近くの参加者が意見を活発に交わしたが、その経験は世の中に出て行く際に大きな力となる。得た考えと経験を自分の中で更に熟成させ、様々な立場の人々へ伝えて欲しい」との総括通り、次世代を担う若者同士が互いに刺激を受けながら、ふるさとの幸せな未来の創造について懸命に学び合う非常に有意義なワークショップとなりました。





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