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2017/02/27 いわて高等教育コンソーシアム 地域リーダー育成プログラムコア科目「グローカル基礎研修科目」『三陸ジオパーク・被災地復興視察研修』を実施しました!事務局

 2011年3月の東日本大震災から6年目を迎えようとする、去る2月15日〜24日の
中の4日間、岩手大学及びいわて高等教育コンソーシアムの科目として、「三陸
ジオパーク・被災地復興視察研修」を実施しました。この研修では、留学生と日
本人の混成グループで三陸ジオパークを訪問し、以下の4つの課題からグループ
毎に選択したテーマについて、観光客受入促進のためのアイデアを議論しました。
【研修テーマ】
1.「三陸ジオパーク・震災遺構の活用による観光振興」
2.「地域特産品の活用による観光振興」
3.「観光客増加に向けた情報発信」
4.「観光客受入(日本人・外国人)に向けた地域の対応・改善策」


 2月15日に岩手大学で行なわれた事前研修では、国際連携室・石松弘幸准教授
が研修の概要を説明した後、岩手大学理工学部・越谷信教授が三陸ジオパークの
地質学的観点からの講義を行い、三陸ジオパーク推進協議会杉本伸一講師は、よ
り包括的な観点から三陸ジオパークの全体像につき講義を行ないました。後半は、
元岩手大学教育推進機構・後藤厚子講師が中心となり、グループワークの第一回
目が実施されました。
 2月22日に行なわれた本研修の1日目、参加者は久慈駅から田野畑駅まで震災
学習列車に乗車し、車内で二橋守・三陸鉄道北リアス線運行部企画担当課長より
震災と復興の様子に関する説明を受けました。その後、田野畑村・たのはたジオ
パークを訪れ、NPO体験村たのはたネットワークの案内で、平井賀漁港とハイペ
海岸を視察しました。宿泊先の「グリーンピア三陸みやこ」で行なわれた二回目
のグループワークでは、視察箇所での気づきの共有を行ない、参加者同士で課題
に関して討論を行ないました。
 本研修の2日目には、「NPO立ち上がるぞ!宮古市田老」の大棒秀一理事長及
び宮古観光文化交流協会「学ぶ防災」の佐々木純子氏の案内で、津波の被害を受
けた田老漁港、防潮堤、田老観光ホテル、山王団地を訪問し、津波の被害と復興
の様子を学びました。その後、浄土ヶ浜を視察し、シートピアなあどで三回目の
グループワークが行なわれました。
 本研修が終了した翌日に岩手大学で行なわれた事後研修では、参加者全員が各
グループごとのテーマに基づき、三陸ジオパークの観光促進のためのアイデアを
発表しました。
 今回の研修には三陸ジオパーク推進協議会事務局の吉原武志氏も同行し、学生
と共に意見交換を行ないました。また、NHKの番組制作会社取材班が訪れ、三陸
鉄道・震災学習列車の模様を撮影したほか、田老では、 岩手めんこいテレビと
岩手日報の取材を受け、本研修の様子が撮影されました。
 今回の研修成果の発表の場では、今後三陸ジオパークへの観光客誘致を図るた
め、パンフレットの多言語化、アクセスのための交通手段の充実、地層をモチー
フにした「三陸ジオパークケーキ」の開発、などといったアイデアが出されまし
た。 

【記事に関するお問合せ先】
国際連携室 准教授 石松 弘幸
E-mail:hiro319(@)iwate-u.ac.jp

写真上段:三陸ジオパーク推進協議会 杉本 伸一講師よる説明
写真中段:田老・防潮堤上での宮古観光文化交流協会「学ぶ防災」の佐々木 純子氏による説明
写真下段:最終発表会で6つのグループが三陸ジオパークの観光促進についてアイディアの発表











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