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2022/08/08 令和4年8月5日(金)地域リーダー育成プログラム「地域を担う中核的人材認定証」授与式を執り行いました。
岩手大学人文社会科学部3年 澤口花咲さん、おめでとうございます!事務局

 平成27年度から開始されている、いわて高等教育コンソーシアム「地域リーダー育成プログラム」では、平泉や賢治らに育まれた共生の思想(人と自然との共生、万物の共生)を尊び、地域全体を思いやるリーダーとして、コーディネート力を備え、多様な領域・局面で地域の中核を担う人材の育成を目指しております。
 当プログラムは、いわてコンソ連携校(単位互換協定校)の学生を対象にしたもので、あらかじめ指定された地域課題や復興に関わる科目(コア科目)の必要単位(4科目8単位以上)を修得し、さらに地域の課題解決策を学生たちが主体的に考え実行する「地域課題解決プロジェクト」を遂行した学生のうち、審査に合格した学生に対して、「地域を担う中核的人材」認定証を授与しております。
 今年度は、プログラム開始以降5人目となる「地域を担う中核的人材」認定者が決定し、コンソーシアム連携校の学長、校長及び所長同席のもと認定証授与式が執り行われました。

<認定証授与者>
岩手大学人文社会科学部地域政策課程3年 澤口 花咲 さん

<認定証授与式>
日時:令和4年8月5日(金)15時30分
場所:岩手大学 事務局2階 第1会議室

<認定学生の紹介>
 このたび、地域を担う中核的人材に認定された澤口さんは、1年次の終わり頃から数名の有志とともに盛岡市の中津川流域エリアでの活動を志し、「中津川エリア活性化プロジェクト:コンヤ、行こっか。」に取り組んできました。本プロジェクトは、盛岡市の歴史的にも文化的にも魅力的なエリアである中津川流域、特に紺屋町周辺の存在を知らない県内学生が多いことを危惧し、学生たちに魅力を伝え、足を運ぶきっかけを創出することを目的としたものです。活動当初は中津川エリアの魅力を伝える動画を作成して「You Tube」での発信等を企画しておりましたが、新型コロナウィルスまん延防止のため課外活動に制約がかかり、十分な成果を挙げられませんでした。しかし、この制約下でも、澤口さんは中津川流域の歴史や建造物についての文献調査を続け、学生向けに発信するための方法を模索し、2年次の半ばからは、中津川流域エリアの歴史的建造物や歴史ある商店、特徴的な飲食店などと学生をつなぐことを目的として、学生の多くが利用している「Instagram」と連携したマップ作成を企画し、完成させました。このマップは情報を詰め込むのではなく、「Instagram」への誘導を促すためのハッシュタグ等を中心としたもので、オリジナリティがあり、同時に「Instagram」を用いた「コンヤ、行こっか。」の情報発信も開始し、確実にフォロワーを増やしています。
 このように、澤口さんは、「新型コロナ感染症蔓延防止のための活動制限」という強い制約条件がかかっていたにも関わらず、常にできることを考え、新しいアイデアを発想し、実現させるために粘り強く活動を続けてきました。この諦めない姿勢、そして身近な地域の魅力を見いだす能力により、これからの持続可能な社会を作るレジリエンスを備えた人材になることが期待されます。

 いわて高等教育コンソーシアムでは、地域の中核を担う人材の育成に向け「地域リーダー育成プログラム」を継続していきます。





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