前期の最終講義となる第7回は、京都産業大学の大室悦賀先生を講師に迎え「ソーシャル・ビジネス −社会貢献とビジネスの相乗効果−」について講演いただきました。当日は岩手大学と一関工業高等専門学校の学生22名が受講しました。 始めに、ソーシャル・ビジネス(社会的課題を解決するためにビジネスを用いて取り組む事業)の必要性について、市場社会での市場の交換メカニズムを革新しなければ社会的課題の根本的な解決が図れないことにつて、フェアトレードを例に説明頂きました。 また、社会的課題とビジネスを結ぶためには、イノベーション(革新性)が必要であり、それにより新しい工夫が生まれ起業のチャンスに繋がることについて実例を用いて紹介され、復興から未来を見据えたとき、様々な課題解決のためには地元の若者が中心となって社会を変革し、その際には経済性を追求するだけでなく社会性に目をむけるとともに、自らがクリエイトする重要性について言及されました。 最後に、「生き方」のツールとして、常に変化出来ること、実践すること、哲学を持つこと、そして物事の本質を見る目を持ってほしいとのお話がありました。
この後、集中講義の担当である岩手大学人文社会科学部の後藤先生が、前期の「振り返り」の講義を行いました。 「振り返り」では、グループに分かれ、これまで7回に亘り学んできたことをグループ内で確認するとともに、今後のボランティア活動に活用出来ることについて取りまとめ、それぞれ発表を行いました。 後藤先生から、学んで来たことをまとめ、それを可視化し、それを言語化することの大切さについて話され、前期集中講義は終了となりました。
後期集中講義「危機管理と復興」は10月26日(土)から開講する予定です。 |
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